国土交通省は、原発事故による警戒区域などからの避難者に対する高速道路の無料措置を2024年3月末まで延長すると発表した。23年3月末までとしていたが、生活再建に向けて一時帰宅する避難者がいるなどの状況を踏まえ期間延長を決めた。
無料措置の対象車種は、避難者が運転または同乗する中型車以下の車両。福島県内の対象インターチェンジを入口または出口とする走行に限られる。出口料金所では通行券と合わせて、東日本高速道路(NEXCO東日本)が発行する「ふるさと帰還通行カード」を提示する必要がある。
同カードについて、今秋以降に更新予定のものから申請手続きを導入し、利用目的を確認する。これまでに、同措置の一部の利用者でレジャー目的と思われる利用など制度本来の趣旨・目的に沿わない利用が確認されたことから制度を一部変更する。手続きの詳細などについては、今後決まり次第、順次公表する。
原発事故による母子避難者などに対する高速道路の無料措置も24年3月末まで延長することを同時に発表した。
※日刊自動車新聞2023年(令和5年)2月3日号より