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自動車業界トピックス

国交省、学生向け「自動車整備インターンシップ」事業者向けに説明会開催

概要や実施方法を詳細に説明

国土交通省は11日、高校生らを対象に全国で7月から初めて実施する「自動車整備の仕事体験(インターンシップ)事業」に関する整備事業者向けの説明会を東京と福岡で開いた。仕事体験を通じて学生に自動車整備士に対する興味や関心を高めてもらうのが狙いだ。説明会では、事業の概要や仕事体験の実施方法などを詳しく説明した。学生の受け入れを希望する整備事業者の参加申込みは今月28日まで受け付ける。

説明会に出席した整備事業者からはさまざまな質問が挙がった(東京会場)

整備事業者向け説明会は同日から順次、全国8地区で開く。都内での説明会は、国交省から同事業の運営を受託する学情の本社(東京都千代田区)で開かれ、学生の受け入れを検討している整備事業者ら約20人が出席した。

仕事体験の実施日程は7月24日から9月16日を予定する。学生の受け入れを希望する整備事業者は、期間中に連続した3日間の実施日程を決め「仕事体験プログラム」を作成して運営事務局に提出する必要がある。その後、運営事務局が専用ウェブサイトに事業場名や所在地、仕事体験内容などを掲載。これらの情報をもとに学生が事業者を選ぶ仕組みだ。受け入れが決まると、整備事業者、学生、運営事務局の3者で事前オリエンテーションも行われる。

受け入れ人数の上限は5人。体験時間は1日あたり6時間(休憩時間含む)で、遅くとも午後5時までに終了するよう求める。仕事体験実施後の3営業日以内に、整備事業者は参加学生による日報と担当者のコメント、事後アンケートを運営事務局に提出する。

同事業の参加対象生徒は、全国の高校生、専門学生、大学生(卒業後3年以内の既卒者も含む)。参加できる生徒の人数は最大で300人を予定。このうち150人以上を高校生とし、機械科や電気科などで学ぶ工業高校の生徒を中心に参加を見込む。高校生は全学年が対象だ。

国交省では、同事業のPRチラシを作成し、約500校の工業高校、約200校の専門学校、工学部などがある大学に配布する予定だ。

学生の参加申し込みは6月1日から受け付ける予定だ。申し込みがある都度、運営事務局から該当する整備事業者に連絡がいく。申し込み自体は、整備事業者が設定した仕事体験開始日の2週間前に締め切る。

国交省の関係者は「仕事体験を通じ、高校生らに自動車整備士への興味を抱いてもらえれば」と語った。

※日刊自動車新聞2023年(令和5年)4月13日号より