国土交通省は、自動運転サービスの導入に取り組む自治体の支援事業について、2023年度からの新たな支援対象として福島県須賀川市を選んだ。5年後の実装を目指し、複数年にわたって関係府省庁による「伴走型支援」を行う。内閣府と連携して18年度から展開している「未来技術社会実装事業」として実施する。
須賀川市は、自動運転車を活用して市内にある翠ヶ丘公園の利便性向上と、中心市街地と連携した賑わい創出に取り組む。駐車場から公園まで起伏のある園路の移動が課題だったため、自動運転車を活用することで、高齢者や障がい者も来園しやすい都市公園を目指す。
未来技術社会実装事業は、人工知能(AI)、IoT(モノのインターネット)、自動運転、ドローン(無人機)などを活用し、地域課題の解決や地域創生を目指す自治体を支援する制度だ。4月時点で全国31事業を支援している。
※日刊自動車新聞2023年(令和5年)7月7日号より