国土交通省と環境省は30日、2022年度の「低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業」の公募を開始したと発表した。公募期間は2023年1月31日まで。資金力の乏しい中小トラック運送事業者(資本金3億円以下または従業員300人以下)とリース事業者を対象に、燃費性能の高いディーゼルトラックの車両導入経費の一部を補助する。トラック輸送における二酸化炭素(CO2)排出削減を図るのが狙い。
補助要件は、新車で22年4月1日から23年1月31日までに新規登録された車両で、15年度重量車燃費基準を大型車は「+5%以上」、小型・中型車は「+10%以上」達成したものとなる。申請台数は1事業者2台まで(リースの場合は貸渡先事業者となる)。
補助率は、導入補助対象車両と標準的燃費水準の車両との差額の3分の1または4分の1とする。また、燃費の劣る旧型車両の廃車を伴う場合は、2分の1または3分の1の補助金を交付する。審査は基本、申し込み順とする。
同事業を活用して車両を導入する事業者には、エコドライブなどを含む燃費改善を継続的に取り組むための経営管理体制の整備と、車両導入後の燃費改善効果やCO2削減効果などの実績報告を求める。
※日刊自動車新聞2022年(令和4年)6月1日号より