埼玉自動車整備人材確保・育成連絡会は、さいたま市西区内の自動車整備教育会館で会議を行い、関東運輸局埼玉運輸支局の團村聡支局長、自動車関連の団体や自動車整備士養成機関の関係者ら28人が出席した。会議では同支局などによる高等学校訪問の実施結果、仕事体験事業「自動車業界を知る『夢授業』」などが報告された。高校訪問では、私立や通信制などこれまでの領域を広げて一定の成果があったという。
夢授業は、2023年度の高校訪問先である第一学院高等学校の岡田圭史教諭の「まずはとっかかりとして女性整備士からリアルな話をしてもらうと、高校生に興味が沸くかもしれない」とのアドバイスを基に企画されたオンライン形式の授業。埼玉運輸支局、全国自動車大学校・整備専門学校協会(JAMCA)の中川裕之会長が運営する関東工業自動車大学校(関東工大)、埼玉ダイハツ(田中英穂社長)の産学官連携で実現した。同授業は第一学院
高等学校とその系列校(全国55校)約6千人の生徒を対象に2部構成で行われた。
第1部では、同運輸支局の河村政和首席陸運技術専門官が、整備士が他の職種より求人倍率が高い点や整備士の待遇など、整備士の現況を行政の立場から解説。また、関東工大の卒業生で埼玉ダイハツに勤務する大野映美さんが体験談を披露した。
第2部では、関東工大の緑諒太郎さんが二輪車を使ってブレーキの分解を実演した。(さいたま)
※日刊自動車新聞2023年(令和5年)8月17日号より