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自動車業界トピックス

広がるビッグモーター離れ、一部信販会社がローンの新規受付を停止

信販各社との取引停止が拡大すれば中古車販売に影響も

自動車保険金の不正請求問題などが明らかになったビッグモーター(和泉伸二社長、東京都港区)から、自動車ローンの新規受け付けを停止する信販会社が出始めた。プレミアグループは10日ごろまでに、ビッグモーターとの取引を一時停止する方針を固めた。ジャックスはすでに、受け付けを止めている。一方、オリエントコーポレーションは8日時点で取引停止の判断に至っていないが、「不正が事実だと確認されれば、加盟店契約に基づき対応する」(コーポレートコミュニケーション部)としている。

ジャックスは7日付で、自動車ローンの新規受け付けを停止した。大手信販会社でいち早く踏み込んだ対応をした理由について、「保険金の不正請求問題に関する一連の報道を踏まえて総合的に判断した」(コーポレートコミュニケーション部)とした。同社によると、取引の再開時期は未定という。

プレミアグループは近日中に新規受け付けを一時的に止める。今後は事実関係を確認した上で、「取引を再開するか、停止するかを判断する」(グループ広報部)方針だ。

ビッグモーターでは、保険金の不正請求の現場となった板金塗装(BP)の新規受け付けを休止しているとみられる。車検入庫なども減少しているようだ。店頭への客足が遠のいているとみられる中、ローンなど金融商品の取り扱いに制限がかかれば本業の中古車販売のさらなる痛手となりそうだ。

※日刊自動車新聞2023年(令和5年)8月9日号より