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自動車業界トピックス

日整連の「整備需要等動向調査」、コロナウイルス感染拡大の影響から脱却の兆し

総整備売上高DI(20年7-12月期)は過去最低だった前半期と比べ21.1㌽増のマイナス37.9

  日本自動車整備振興会連合会(日整連、竹林武一会長)が15日公表した「第50回整備需要等の動向調査」で、整備業界が新型コロナウイルスの感染拡大の影響から脱却しつつあることが分かった。2020年7~12月期の総整備売上高DI(前年同期比で増えたと回答した割合から減ったと回答した割合を引いた差)が、過去最低だった20年1~6月期と比べて21.1㌽増のマイナス37.9になった。総入庫台数DIも、同じく過去最低だった前の半期に比べて16.8㌽増のマイナス42.7に改善。景況感DIも新型コロナの感染拡大前の20年1月の水準に近いマイナス63.8まで回復してきた。

 20年7~12月期の実績は、前年同期と比較すると総合整備売上高DIが19.8㌽のマイナス、総入庫台数DIが19.9㌽のマイナスだった。ただ、過去最低のDIを見込んでいた20年7月公表の業績予想よりは、大幅に上昇した。日整連は「総務省の調査で支出抑制が継続する中、自動車整備費や自動車等部品・関連用品の支出額は伸長しており、各DIの改善につながったのではないか」と分析した。

21年1~6月期の業績予想は、総整備売上高DIが前年同期比20.1㌽増のマイナス38.9、総入庫台数DIが同17.5㌽増のマイナス42.0を見込む。20年7~12月期との差は総整備売上高DIで1.0㌽、総入庫台数DIで0.7㌽と僅差。業績予想と実績は必ずしも一致するわけではないが、予測通りに推移すれば20年7~12月期の水準がおおむね続くとみられる。

同調査は、1996年7月から半年ごとに直近6カ月の実績と将来6カ月の業績予想を公表している。調査対象は、専業の認証工場と専業の指定工場、ディーラーの指定工場の3業態。50回目の今回は、認証工場245社、指定工場384社、ディーラー320社の計949社から回答を得た。

※日刊自動車新聞2021年(令和3年)3月17日号より