2023年春の全国交通安全運動が11日から始まった。全国運動の重点には「子どもをはじめとする歩行者の安全確保」「横断歩行者事故などの防止と安全運転意識の向上」「自転車のヘルメット着用と交通ルール順守の徹底」の3つを掲げる。これに各地域の交通事故実態や課題に応じた地域重点も設定し、20日までの運動期間中、行政や自動車関連団体などが広く国民やドライバーに交通ルールの順守と正しい交通マナーの実践を呼びかける。20日は「交通事故死ゼロを目指す日」とし、官民を挙げて全国で一人の犠牲者も出さないよう取り組む。
今回の交通安全運動では、交通事故死者数で歩行者の割合が高く、特に5~6月には児童の死者・重傷者が増加することから子どもをはじめとする歩行者の安全確保を図る。また、歩行中の死亡事故で多く発生している道路横断者に対する運転者側の事故防止意識、飲酒運転やあおり運転といった悪質運転を行わないなどの安全運転意識の向上にも力を入れる。
※日刊自動車新聞2023年(令和5年)5月11日号より