西村康稔経済産業相は4日、トヨタ自動車の明知工場(愛知県みよし市)を訪れ、電気自動車(EV)生産の次世代技術を視察した。
トヨタが2026年に投入する次世代EVで採用する大型アルミ鋳造技術「ギガキャスト」などを見学し、これまでの車両生産で培ってきた技術を生かしたモノづくりの進化を確認した。
欧米や中国を中心にEVシフトが加速しており、新興メーカーも含めたEV開発競争が激化している。ガソリン車やハイブリッド車で高い競争力を持つ日本メーカーは「EVでも勝つ」(西村経産相)を合い言葉に、次世代車の開発を急いでいる。
トヨタのギガキャストは、先行するEV専業メーカーテスラが採用する大型のアルミ鋳造技術を参考にしつつ、エンジンや変速機の鋳造工程で培った技術を生かして生産性を大幅に向上させている。
※日刊自動車新聞2023年(令和5年)12月5日号より