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自動車業界トピックス

道交法改正案を閣議決定、自動運転車「レベル4」

2022年度にも公道走行可能に

政府は4日、道路交通法改正案を閣議決定した。自動運転「レベル4」(特定条件下における完全自動運転)の運行に関わる許可制度を創設した。改正案が成立すれば、2022年度にもレベル4の公道走行が可能になる。また、電動キックボードや自動配送ロボットの交通ルールも新たに整備した。

政府は「官民ITS構想・ロードマップ2020」で、25年頃をめどに限定地域での無人自動運転移動サービスの全国普及を目指している。このため、まず22年度に限定地域での遠隔監視のみの無人自動運転の実現を図る考えで、今回の改正案ではそれに対応できるようにする。

改正案ではレベル4相当の自動運転を「特定自動運行」と定める。特定自動運行を行う場合、事業者は都道府県公安委員会の許可が必要となる。

また、「特定自動運行主任者」による車両の遠隔監視も義務付け、事故発生時などの対応も求める。

電動キックボードは、最高速度は時速20㌔㍍、車体の大きさは長さ190㌢㍍、幅60㌢㍍までとする。普通免許を保有していない者の運転も可能だが、16歳未満の運転は禁止する。

自動配送ロボットは、通行場所は歩道とし、交通ルールも歩行者相当の基準とする。最高速度は時速6㌔㍍とする。

※日刊自動車新聞2022年(令和4年)3月5日号より