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自動車業界トピックス

2020年度の国内新車販売、5年ぶり500万台割れ コロナ禍で上期低迷

部品調達難などの影響が車両生産に及び、納期が長期化するケースも

登録車と軽自動車を合わせた2020年度の新車販売台数は、前年度比7.6%減の465万6632台となり、5年ぶりに500万台を下回った。20年度上期の新車販売台数が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で約2割減となったことなどが響いた。多くのブランドが2桁減となる中、トヨタとスズキ、ダイハツ、UDトラックスの4ブランドは1桁減に抑えた。足元では、部品調達難などの影響が車両生産に及んで、納期が長期化するケースが出てきている。4月以降も登録・届け出への影響が続きそうだ。

2020年度の新車販売台数(速報)
2020年度新車販売台数

日本自動車販売協会連合会(自販連、加藤和夫会長)が1日発表した20年度の新車登録台数は、同8.9%減の289万8884台となり、4年連続のマイナスだった。

登録車におけるブランド別のシェアではトヨタが50.1%に達した。全店舗での全車種併売の効果や「ハリアー」や「ヤリスクロス」をはじめ新型車の投入が奏功した結果となった。

全国軽自動車協会連合会(全軽自協、堀井仁会長)がまとめた新車届出台数は同5.3%減の175万7748台となり、2年連続で減少した。銘柄別では、ダイハツが同6.6%減の54万9409台、スズキが同2.7%減の53万9396台で、ダイハツがスズキを抑えて15年連続の首位となった。

2021年3月の新車販売台数(速報)

3月の登録車と軽自動車を合計した新車販売台数は、前年同月比5.4%増の61万3003台と、1桁増だった。自販連は「この先の見通しは予測しづらい」などとし、半導体不足による生産の停滞や感染拡大による消費マインドの低下などの影響は今後も避けられないとみられる。

※日刊自動車新聞2021年(令和3年)4月2日号より