1月の国内電動車販売台数(乗用車、登録車と軽自動車の合計)は、17万2893台(前年同月比10.6%増)となり、乗用車に占める電動車比率が全ての月を通じて初めて6割を超えた。電動車販売が前年同月実績を上回ったのは17カ月連続。燃料高などを背景に高水準の受注を獲得しながらも、半導体不足の影響で生産制約を受けていたハイブリッド車(HV)の販売が供給の正常化で大幅に増加したことが理由とみられる。
HV販売は16万4731台と前年同月を1割以上(14.0%)、上回った。乗用車全体に占める比率は57.7%で、構成比は前年同月と比べて12.5㌽の上昇だ。登録車は12万4105台(同14・8%増)、軽自動車は4万626台(同11.5%増)だった。
メーカー別のHV販売は、登録車でトヨタ自動車が6万7635台(同1.6%増)と最も多かったほか、ホンダが2万1734台(同82.1%増)、日産自動車も1万6044台(同33.1%増)と大幅に増加した。軽はマイルドHV専用車の「デリカミニ」が好調な三菱自動車が4525台(同2.8倍)と増加率が高かった。設定車種の拡充や燃料高の継続を背景に高水準な受注を獲得していたところへ、生産制約が解消してきたことで販売が増加した。
一方、電気自動車(EV)の1月販売は4658台(同453%減)となり、3カ月連続で減少した。輸入車は販売台数を増やしたが、日産と三菱自の軽EVの新型車効果が一巡し、販売台数が減少した。
※日刊自動車新聞2024年(令和6年)2月20日号より