女性が復職しやすい環境に
トヨタカローラ札幌(池田義典社長)は、職場環境の改善や福利厚生の充実化など社員の働きやすい環境づくりを推進している。売り上げに直結するのは商品力や立地条件だけに限らず、ES向上がCSを高めるための重要な要素の一つであるという。少子高齢化や若者の車離れなどで人材不足が続く中、自動車業界の魅力をアピールして人材確保にもつなげる考え。
女性スタッフが産休・産後でも復職しやすい職場づくりの一つとして、南9条店の2階で運営する事業所内保育園「CSキッズ」の注目度は非常に高い。定員8人の少人数制を導入し、子ども一人ひとりに合わせた保育を実践する。また「育児時短勤務」制度の対象年齢を3歳未満から8歳(小学3年生終了時)までに延長し、育児しながらでもさらに働きやすい風土を醸成した。
一方、2018年1月から運用を開始した「計画有休取得」制度は、社員自らが有給休暇の管理・取得を行うもので、全社員の平均有休取得日数12日を実現している。さらに生活支援策として、子ども一人につき月額2万5千円(次世代支援手当)の支給や若手社員向けに家具・家電付きの社員寮を低価格で貸与している。
また今年4月には組合主催による球技大会を札幌市産業振興センターで開催。先輩や後輩がスポーツを通じて、有意義な時間を過ごしただけでなく、活発な情報交換も行われていた。
同社は「年間休日を106日からし108日に増やし、年末年始に連休を追加した結果、社員満足度の向上につながった」としている。