多様なサポート体制整備
今年創業75周年を迎える札幌トヨタ自動車(小野博樹社長)は、北海道で最も歴史のある新車ディーラー。「人材育成は企業の根幹」を社風とし、企業の持続的発展のため人材育成に向け多様なサポート体制を整える。企業の原動力は高いES(従業員満足)とCS(顧客満足)にある。小野社長は「ES向上なくしてCS向上はない」とし、一段のES向上に取り組む。
同社は新車ディーラー、レンタカー・カーリース、産業車両、自動車学校など自動車関連ビジネスを中心に構成する札幌トヨタグループの中核。今月1日付で「札幌トヨタ自動車株式会社」を事業持株会社とするホールディング体制に移行した。スケールメリットとシナジーを一段と発揮していく方針。
北海道の新車ディーラーの中で例年多くの採用実績を誇る。「人は宝」とし政府の働き方改革、社会の変化に柔軟に対応を進める。定休日の全休と連休制度をいち早く導入した。IT機器活用による出退勤管理システムの本稼働で労働時間と休日の適正な運用・管理意識が上がり、退社時間が年々短縮している。
また、正社員登用制度を導入し、同時にアルバイトから契約社員への登用も実施するなど多様に活躍の場を設ける。生活習慣病予防検診の対象を40歳以上から35歳以上の社員に拡大した。トヨタ自動車の検定プログラムに加え、札幌トヨタグループの合同研修が職種別と資格別に多角的に実施しているのもキャリアアップに魅力的だ。
若い社員の生活環境を整えるため機能的な新築の独身寮を増やし、札幌市東区に「STドミトリー美香保」、苫小牧市に「STドミトリー苫小牧」に加えて札幌市西区に「STドミトリー西野」が完成した。万全の受け入れ体制で20代の若手スタッフが多数活躍しており、職場は活気にあふれている。