社内組織CarAでCSも向上
ネッツトヨタ札幌(山下光一社長)は、女性社員が輝く職場づくりを進める。女性プロジェクト「CarA(カーラ)」は女性の視点で「レディースDAY」の取り組みから自社のファンづくりに向けて多彩な活動を展開する。仕事感は受動から能動に変わり、モチベーションは高い。
女性プロジェクトは2012年に「女性目線でのお店づくり」を目的に始まり、翌年にはCarAと改称した。イタリア語で「親愛なる」を意味し、「女性に向けたCarライフ」を提案するとの思いを込めた。
毎週木曜日のレディースDAYにスイーツのおもてなしや女性限定特別価格のメンテナンスなどを企画する。また女性客がくつろぐレディースコーナーの装飾にも気を配る。
これまで女性客向けの特別仕様車を具現化したほか、アロマや手作りキャンドルの体験型講座など各種のイベントを実施。その結果、女性層の新車購入が着実に増えた。
CarAの活動に魅せられ、4月に入社した新人がSNSを駆使して見いだしたスイーツ店の菓子を、レディースDAYのおもてなしスイーツとして採用した。誰でも感性を発揮できる場でもある。
今年からCarAの活動は全女性社員約60人が参画する体制に拡大した。本社メンバーがイベント企画の方向性を提示し、5つの営業ブロックごとに店舗企画を発案・実行する。中心的役割を担う営業企画部保険・通信課の石田みゆき課長は「女性力をより生かす環境になり、ESアップがCSに結びつく」と話す。
営業本部長の内間木忠行常務は「女性が伸び伸び働く姿がネッツ札幌らしさであり、全社的にいい刺激を受けている。前向きな女性の人材確保にもつながった」としている。