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自動車業界コラム

仕事へのやる気を高めて
大分トヨタ(三宮邦雄社長)は、ES向上のために残業時間の削減や有給休暇取得推進などに取り組んでいる。働き方改革で、社員のプライベートな時間を充実させ、仕事へのやる気を高めている。
残業を減らすことは収入面での不安が発生しがちだが、ベースとなる給与を高水準に設定し、結婚や住宅などの手当を充実したことで、若手社員を中心に好意的な意見がほとんどだ。また、本社を含め午後6時30分には全てのパソコンのオンラインシステムを自動停止するなど、長時間勤務をなくすための環境も整えている。効率化を進めていたことは、新型コロナウイルスの影響による営業時間短縮の際の対応にも生かされた。仕事の効率化は仕事のやりがいに直結している。
 有給休暇の取得の推進では、取得時には理由は必要ないとして、申請用紙に理由の記載は不要とした。これにより有休を取得しやすくなり、社員1人当たりの取得日数は年々増加傾向だ。
こうした取り組みが実を結び、同社は優良な健康経営を実践している企業として、経済産業省から「健康経営優良法人2020」の認定を受けた。
他にも新入社員に対しては毎年入社してから2カ月間(事務職は1カ月間)、本社での研修を実施し、職場への早期の定着をサポートしている。今年はコロナの影響で、県内トヨタ販社合同のマナー研修を延期し自衛隊の体験入隊を中止したが、店長など現場に近い社員が講師役を務める研修を採り入れ、現場の声を届けるなど、新入社員のフォローに努めた。入社直後の不安を取り除くことで、ESを向上させている。

※日刊自動車新聞2020年(令和2年)6月23日号より