ファンの裾野拡大へ 動画サイト活用を本格化
国内最高峰の自動車レース「スーパーGT」を運営するGTアソシエイション(GTA・坂東正明社長)は、モータースポーツファンの拡大に向け、取り組みを強化している。
モータースポーツは身近な人をきっかけに深く関わりを持つことが多い。GTAは年間40万人に迫るスーパーGTの観戦客や裾野が広い自動車業界の関係者らがモータースポーツの「インフルエンサー」となることに期待を寄せている。
その取り組みの一環として昨年から動画配信サイト「ユーチューブ」の活用を本格化。レース終了直後にダイジェスト版を配信しているほか、レース中の「車載映像」や名シーンを集めた「オーバーテイク特集」などが好評だ。ダイジェスト版は毎戦10万回以上の視聴回数を誇り、今季から英語版の配信もスタートさせた。
実際のレースでは今季から日産・自動車大学校の学生が近藤真彦監督率いる「KONDO RACING」の一員としてスーパーGTに参戦し、参戦2戦目にして予選1位を獲得。このほか、ディーラー系チームが表彰台を獲得するレースも増えており、多くのディーラーメカニックが「レーシングメカニック」として成長を遂げている。
GTAは今後もサーキットや参戦チーム、自動車メーカーなど多くの関係者と連携し、より魅力的なレースイベントを展開しながら新たなファンの獲得を狙う。
※日刊自動車新聞2019年(令和元年)6月20日号より