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〈オートサロン2024〉同世代に旧車の魅力をアピール 整備学校が個性あふれるカスタム・レストアカーを出展

1月12日に開幕した「東京オートサロン2024」には、整備専門学校で板金塗装を専攻する学生らが個性あふれるカスタムカーを出展し、来場者の目を楽しませた。学生の中には旧車好きも多く、「若い世代に往年の名車の魅力を知ってほしい」と訴える姿が目立った。

国際情報工科自動車大学校(福島県郡山市)は、「1980年代の興奮をもう一度」をテーマに、日産自動車「スカイライン」(V36型)をベースに往年のスーパーシルエット風にカスタマイズした。ボディカラーは当時の人気刑事ドラマ「西部警察」を思い起こさせる赤い車両に仕立て上げた。同校によると、今年は旧車好きの学生が例年以上に多く、「クラスの約半数が旧車好き」(担当職員)だという。

スカイライン(R34型)をベース車両にした日産愛知自動車大学校(名古屋市港区)のブースにも人だかりができた。高級感を演出するためダッシュボード表皮にアルカンターラを使用し、若い世代への訴求を考えてステアリングを現代風のデザインにするなど、内装に工夫を凝らした。外装部品は学生の手作りだが、来場者からは技術の高さに「まるで純正のようだ」と声が上がった。

日産車では、筑波研究学園専門学校(茨城県土浦市)が、「シルビア」(S13型)をレストアした車両を出展。ブースを訪れたクルマ好きは「昔乗っていた車両と再会できてうれしい」と述べていた。

各校はデザインの企画づくりを学生が主導となって進めた。トヨタ東京自動車大学校(東京都八王子市)は、レクサス「SC」や「LC」をカスタマイズ。蒸気機関をイメージしたデザインを通じてレトロ感や懐かしさを喚起し、水色の塗装を施して地元八王子市の青空を表現した。

※日刊自動車新聞2024年(令和6年)1月13日電子版より