国際エネルギー機関(IEA)は、2024年の電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の世界販売が約1700万台になるとの見通しを明らかにした。前年比では2割増になる。
価格競争が激化する中国市場が販売拡大をけん引する。世界の新車販売に占めるEVとPHVの比率は2割を突破すると予想した。
23年の世界販売は約1400万台だった。このうち中国では同35%増の約810万台が売れ、全体の6割を占めた。
新エネルギー車(NEV)に対する補助金が段階的に縮小したが、値下げを含め安価なモデルが増えて販売が伸びた。IEAによると、中国ではEVとPHVの6割以上で同クラスの内燃機関車よりも安く購入できるという。米国は同4割増の140万台、欧州は同2割増の320万台だった。EVとPHVの世界保有は4千万台を超えた。
EVおよびPHVの中国販売は24年1~3月期も増えており、年間では同25%増の1010万台になるとIEAは予想した。米国でも2割、欧州では1割程度の増加を見込む。
※日刊自動車新聞2024年(令和6年)4月25日号より