日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が10日に発表した2018年の車名別新車販売によると、ホンダ「N―BOX」が2年連続で首位となった。2位はスズキ「スペーシア」、3位は日産「デイズ」となり、上位を軽自動車が占めた。総合トップ10位では軽が7車種ランクインし、販売台数でも前年実績を上回った軽が車名別でも存在感を示した。登録車の車名別では、日産「ノート」が日産車として初めて首位を獲得した。
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8年の新車販売台数は、登録車が前年比1.3%減の334万7943台で3年ぶりのマイナス、軽が同4.4%増の192万4124台で2年連続のプラスだった。登録と軽を合わせた総市場は同0.7%増の527万2067台と2年連続で前年を上回った。
車名別でも軽の強さが目立った。総合トップのN―BOXは同10.7%増の24万1870台となり、17年夏に全面改良して以降、昨年12月まで16カ月連続で首位を維持した。2位のスペーシアは同45.2%増の15万2104台と大幅に台数を伸ばし、前年の10位から一気に順位を上げた。N―BOXとスペーシアに加え、3位のデイズ、4位のダイハツ「タント」とスーパーハイト系の軽乗用車が上位を占めた。
登録車では1968年の統計開始以来、日産車が初めて暦年で首位を獲得した。2012年に現行型を投入したノートはモデルサイクルが長いが、16年11月にシリーズ式ハイブリッド「eパワー」を追加したことで販売台数を伸ばした。同じくeパワーを追加した「セレナ」も、前年比18.3%増の9万9865台と好調だった。
ランク外では、トヨタ「カローラ」が前年比16.1%増の8万9910台、スズキ「ジムニー」が同55・3%増の2万942台と、新型車投入効果で好調に推移した。
※日刊自動車新聞社2019年(平成31年)1月11日号より