中古車販売を重視するホンダカーズ埼玉中（石井敦社長）では、多くの女性社員がイキイキと働いている。同社は流行の最先端に敏感な若い女性の提案力とフットワークの良さに期待を寄せる。

鈴木真由さんは、顧客の素朴な疑問に対する「勘の良さ」「呑み込みの早さ」が身上だ。接客でのきめ細かさは、商談だけにとどまらない。納車後も、顧客と適度な間合いを保ちつつ親身に接する姿が、周囲から将来を嘱望されている。そこにはアパレル業界の店長で培った経験が生きた。「今のお店はレイクタウンに近く、お客さまとの会話は楽しい」と微笑む。車以外のさりげない会話から顧客の好みを知ると同時に、顧客とのつながりを深めている。

齋藤さくらさんは、４月に入社した期待のホープだ。意欲的に知識を吸収しようとする姿勢、失敗をバネに成長するひたむきさは上司からの評価を上げた。旧モデルの基本的商品知識や特長といった情報は、カタログやインターネットから集める。また、インターネット掲載前の写真撮影を任されるようになり、１台１台、年式によって異なる装備の研究にも余念が無い。目標は「年間表彰」と目を輝かせる。

猿谷萌々花さんは、自ら学ぼうとする向上心の高さ、先輩の接客や商談の進め方を研究する姿勢が、上司や先輩たちからの好感度を上げた。一つひとつ着実に成長する毎日を送る。営業として数字へのこだわりは人一倍強いが、「お客さまにとって何がベストな提案なのか」にこだわる。「いつも顧客の立場や目線に立って考えられる営業であり続けたい」と目を細める。

彼女たちはこれから多くのファンを作り続けるに違いない。