ホンダ東京西(加藤和夫社長)あきる野店の岡村奈緒美さんは、CLPチーフとして働く。小さなころから父が乗るホンダ車が身近な存在だったという岡村さんは、経理事務として入社し、その後、店舗で営業サポート業務に就いた。産休・育休を経て、2年前に復帰した。「仕事へのモチベーションが復帰前と後とでは全く異なる」と実感する。
若手のころから、人が嫌がること、やらないこと、いつかはやらなければならないが面倒と思われがちなことを探して仕事をすることを心がけていたという。育休復帰後にも同様の意識を持ち「できること、役立つことを探した」。当時よく思い出したのが入社当時に先輩から言われた「強みを持つことができれば自信につながる」という言葉。自身の強みは何かを考えたとき「保険」が真っ先に浮かんだ。
「もともと保険は好きだった」という岡村さんが取り組んだのが自社顧客の継続の手続きに加えて、ほかに保有する車や二輪車などがないかの確認、自社で未加入の顧客の証券確認の声かけだ。また、自社未加入の保険証券の満期情報を画面上で確認できるように画像保存し、1年後に再度アタックできるように履歴を残した。これらを実践した結果、社内の保険契約ランキングで1位を獲得した。
目下の悩みはシングルマザーとしての働き方。現在は両親のサポートもあるが、小学校入学後のことを考えると不安もあるという。「仕事が好きというだけでは解決できない部分がある。育児や介護に取り組む多くの人たちのためにも柔軟な働き方の提案なども行っていきたい」と考えている。