千葉スバル(三浦剛社長)は、「女性活躍育成プロジェクト」を開始した。意欲のある女性社員に学びと実践の機会を与えることで、会社の経営に積極的に関与できる女性社員を育てる。
550人の社員を擁する同社の中で、女性の職制は約1%にとどまっている。この状態が続けば、考え方や働き方の多様化が進む社会において、会社が掲げる「笑顔をつくる会社」の実現に対応しきれなくなるとの問題意識を抱えていた。
現状を打開するため、女性社員に会社の改革リーダーを目指してもらうための活躍推進プログラムを導入した。次期マネジメント・リーダー層として控える女性社員21人を対象に立候補者を募り、自から手を上げて立候補した4人の女性をメンバーに選んだ。
4人は今後、9カ月間にわたって月1~2回の研修を受ける。研修の内容は、リーダーに求められるマインドとスキル、行動の学習や5力(考える力、聞く力、話す力、書く力、時間力)の実践、経営幹部との会社の成長に向けた改革推進計画の策定、将来のキャリアビジョンの策定と発表など。メンバーにさまざまな課題や発表の場を与えることで、次代のリーダーにふさわしい能力を磨く。
選ばれたメンバーは普段、所属する各店舗で営業スタッフなどを務めている。このほど開いた初顔合わせで4人は、メンバーに立候補した理由や自分が思うリーダー像などを語った。4人からは「ちょうど次のステップを模索していた」「学びの場所が欲しかった」「後輩たちの手本になりたい」など、意欲的な意見が相次いだ。
同社は女性の人材育成に本腰を入れることで、「お客さまだけでなく社員にも『ずっと千葉スバル』と感じてもらえる多様性のある会社組織に変えていきたい」と考えている。育成プロジェクトの成果に期待が寄せられている。