大型拠点「浦和美園支店」で来店客のあらゆる要望に対応する総合世話係「アシスタントスタッフ」として活躍している。ホテルのコンシェルジュのような存在だ。どんな要望に対しても瞬時に判断する適応力の高さ、一つの動作中でも周囲に気を配る視野の広さで、来店客はもちろんのこと、全スタッフからの信頼は厚い。そして、なんと言っても最大の魅力は、常に明るく振る舞い、笑顔を絶やさず、相手の立場になって考え行動する姿勢だ。
埼玉トヨペットでは、全支店に女性のアシスタントスタッフを配置している。人材育成を充実させ、能力に応じた昇進制度を設けるなど、一人ひとりのモチベーションを重要視してきた。小沼さんは入社1年目で査定や保険販売の資格を取得し、業務遂行能力と人望はトップレベルと言っても過言ではない。
接客でのポイントに「お客さまに『待たされた』と思われないように対応すること」を挙げる。飛び込みの来店にも動じず、要望を細かく聴き出し、それぞれの担当につなぐ。あいにくの担当不在時にも「クルマを見たい」と言われれば卒なく対応し、「あなたで分かるの?」という厳しい視線にもその場の空気を一瞬にして変えてしまう。とは言え、総合案内の本分をわきまえ、前面に出過ぎることなく、スムーズに担当へつなぎ、常に裏方に徹する姿勢は正に「縁の下の力持ち」だ。
一方、会社からは後輩の指導役として期待されている。小沼さんも「会社から働きやすい環境とチャンスをいただいた。成績が目に見える仕事ではない職種ですが、お客さまや他のスタッフからの感謝の言葉がやりがいです。後輩の目標となる存在でいたい」と笑顔で答える。