中央自動車大学校(正示彰学校長)は今年8月10日から16日の7日間、ミャンマーとタイの2カ国を舞台に開催される「第24回サン・クロレラアジアクロスカントリー2019」を協賛・応援するとともに、同ラリーに出場する2(3)チームに同校1級自動車整備科4年生の学生6人をレースメカニックとして派遣する。
同ラリー(通称=アジアンラリー)はタイ王国パタヤをスタート。山岳部、ジャングル、プランテーションなどを経て、ゴールとなるミャンマーのネピドーまで約2200㌔㍍を目指す。路面が雨天など天候に大きく左右されることから、出場車両の半分が完走できるかどうかわからないと言われる程、過酷とされている。
同校では13年から独自のカリキュラム「ステップアッププログラム」の一環として、同ラリーに出場するチームマシンの出場前整備(車両製作)とラリーへの学生派遣を始めた。現地で、学生は前整備を手がけたチームメカニックとして帯同する。 今回、整備支援するのは、昨年に引き続き「FLEX SHOW AIKAWA Racing」、「TEAMガレージモンチ」、(チーム「AKINDO-GO」)の2(3)チームで、車両はそれぞれトヨタ「ランドクルーザープラド」とスズキ「ジムニー」、(トヨタ「FJクルーザー」)。
4月上旬、3台の車両は鎌ヶ谷市の同校鎌ヶ谷キャンパスに持ち込まれ、参戦前整備が始まった。車両は一度完全に分解。部品一つひとつ異常がないかを確認する。フレームについても競技車両ならではで、思わぬ部分に亀裂が入っているケースが珍しくないことから、入念にチェックして補修する。パタヤに向けた車両の船積みが行われる7月中旬に向け、急ピッチで作業が進んでいる。
※日刊自動車新聞2019年(平成31年)4月24日号より