関東工業自動車大学校(中川裕之理事長)は、自動車の魅力をさまざまな機会を通じて地域に発信している。イベントの企画内容にも創意工夫を凝らし、対象も子どもから大人までと幅広い。こうした活動に賛同する自治体や教育関係者は年々増えている。同校は毎年、ゴールデンウイークに「クラシックカーフェスティバル」を開催している。始まった経緯は「鴻巣市には運転免許センターがあり、県内から集まる多くの若者にクルマの魅力を伝えるイベントはできないか」だった。第4回の昨年4月29日は各地から約200台が集結し、白バイ隊の先導によるパレードや試乗体験会などを実施した。今年は4月27日の開催を予定している。 10月開催の「関東工大祭」は幅広い年齢層を集め、毎回盛大な催しとなっている。その中で小・中学生が対象の絵画コンテストを企画している。テーマは「あったらいいなこんなクルマ」で事前に応募を募り、学園祭で入選作品を発表し、表彰するというものだ。昨年の応募数は約5千点に達し、その中から100点を選んだ。そのほか、TVゲーム形式の「カーレースゲーム対戦」は子供から大人まで人気を博した。今年は10月27日を予定している。
同校は1月開催の「東京オートサロン2019」に初出展し、ユーチューバーのRED MEMORY(レッドメモリー)とコラボしたカスタマイズカーを展示した。デザインは、絵画コンテストの作品をモチーフにしたという。また、REDと一緒に会場内を見学するツアーも企画した。
※日刊自動車新聞2019年(平成31年)4月24日号より