明るく爽やかな表情が好印象。お客さまへの分かりやすい説明が自然と身に付いている。提案力を生かしたソフトな対応で、周辺商品販売も社内でトップの実力だ。
実家が整備工場を営んでいる。クルマがごく当たり前にある環境で、いつからともなく整備士になることが自分の進路だと思うようになっていた。扱い車種が軽自動車主体だったこともあり、専門学校卒業後は迷うことなくダイハツ千葉へ入社した。
工場を経営する祖父からは、子どものころから「接客の大切さ」を教わってきた。「祖父はお客さまを人一倍大切にする人でした。『仕事の基本は接客』という言葉を、ずっと聞かされてきました」と話す。
その教えは入社後に生かされている。川上さんは昨年のサービス部門の周辺商品販売件数で見事に1位を獲得。今年1月に開かれた会社の全社員大会で表彰を受けた。オイル添加剤などをはじめとする関連用品を丁寧に説明してきた成果だ。
川上さんは「お客さまのためになると思った商品をそのままお伝えしているだけです」と謙遜するが、お客さまから「勧めてもらって良かったよ」といってもらえることが川上さんの力になっている。
いまの目標は「連続して1位になること」と「仕事力を上げること」だ。なかでも意識しているのがメカニックとして技術力だと話す。「自分にはまだ力が足りません。どんな整備でもいまより早く、そして正確にできるようになりたいです」。そう話す表情が引き締まって見えた。