ホンダカーズ中央神奈川の鎌倉店で活躍する波田野竣介さんは、現在入社５年目の期待の若手エンジニアだ。小学校の作文に「将来はクルマの整備士になりたい」と綴った。夢を叶え、いきいきした表情で仕事に向かう姿には、ホンダエンジニアの白いユニフォームがよく似合う。
　両親が同社の顧客だったという波田野さんは、幼い頃から同社の店舗を訪れる機会が多かった。目にとまったのは、クルマを修理し自分たちの安全を守ってくれる整備士の姿だった。「かっこいいなと思いました」と振り返る。高校は自動車コースのある学校へ通い、３級自動車整備士の資格を取得した。専門学校への進学も考えたが「早く現場で経験を積みたい」との思いで、馴染みのあるホンダカーズ中央神奈川への就職を選んだ。
配属された店舗では、先輩エンジニアが「分からないことは何でも聞いて」と声をかけるなど、安心して働ける環境だった。それでも「とにかく無我夢中で、２、３カ月間は帰宅後すぐに寝てしまっていました」と毎日が必死だったことを打ち明ける。
現在は、点検整備から重整備まで任されているほか、後輩の指導も行っている。休憩時間中に次の整備の手順などを調べ準備することが日課だという。「業務時間はなるべく後輩の指導に使いたい」との考えからだ。「先輩方が親身に教えてくれたおかげで仕事を覚えられたので、今度は自分が後輩に同じことをしてあげたい」と、先輩への恩を後輩につなぐ。
今後は資格の取得を進めスキルアップを目指すとともに、「工場をまとめられる存在となり、店舗を盛り上げていきたい」と目を輝かせる。