「入社当時から目指しているのは、お客さまがどんなことでも気軽に質問できるようなエンジニアです」と、人懐っこい笑顔で話すのは、髙部飛来さん。整備内容を伝える際は、車両部品をユーザーの身近なものに例えるなど分かりやすい説明を心掛ける。「温かいお客さまが多い」と話すが、それは髙部さんの思いやりが相手に伝わっているからこそ。自分が担当した車両は仕上げの洗車まで心を込めるという姿勢に、人柄が表れている。
クルマのことはどんな小さなことでも知りたいと思うほど、子どもの頃からクルマが好きだった。専門学校時代に、先生の紹介によりホンダカーズ中央神奈川でアルバイトを経験した。「社員の方は皆優しく、職場も温かい雰囲気でした。自分もこの仲間に入りたい、と思ったことが入社のきっかけです」と話す。
「緊張しやすい性格」という髙部さんは、「現場で頭が真っ白になり、これまで学んだことが全て飛んでしまう」ことが度々あったのだと打ち明ける。そんな髙部さんの様子を見ていた先輩から「基礎が何より大切」とアドバイスをもらった。気持ちを落ち着かせ基礎に立ち返ると、学んだ知識が戻ってきた。用命を受けた際も同じように「頭が真っ白になる」ことがあったが、その都度基礎を確かめることで乗り越えてきた。
入社4年目となり後輩もできた今、髙部さんが心掛けていることは、かつての自分と同じように困っている後輩がいないか、常に周囲を見て気を配ること。ユーザーだけでなく職場の仲間にとっても、親しみやすく頼りがいのあるエンジニアへと成長している。