三上さん、西澤さん2人の女性メカニックがいる弘前神田店。出身校も一緒で仲のいい先輩後輩の関係だが、ともに「職場に同じ女性がいるのは心強いです」と笑顔で口をそろえる。また、2人とも女性ならではの気付きと繊細な気遣いや配慮などにも自然体で行動しており、職場やお客さまにもさまざまな〝女性力〟効果を発揮している。
三上さんは事務職系への就職に向けて全商簿記2級など各種検定取得を積み上げてきたが、高校の先輩が整備士養成学校に進むことを機に整備士に興味が湧き、進学を決めた。各資格は今も仕事に役立っている。仕事において「女性の整備士だととても話しやすい。内容も分かりやすい」と女性ユーザーの好反応に笑みがこぼれる。一方で「どうしても男性より力が弱いので工夫をしながら作業をしています」と話し、これまでの経験やノウハウは「素直で元気よくかわいい」西澤さんにもアドバイスを惜しまない。
西澤さんは「手や体を動かす仕事が合っている」との思いから高校とも自動車科を選択、「とても楽しい学生生活でした」と振り返る。就職先は女性の体力を加味して軽自動車ディーラーに絞り、インターン先は弘前神田店。「雰囲気とともに本当に良くしていただき、入社を決めました」。三上さんに対しては「何でも教えてくれる頼りがいのある自分のお姉さんです」と強い信頼関係をみせる。車の知識が少ない女性ユーザーに対しては「自分の言葉でかみ砕いて説明していると、女性の整備士さんで良かった」と喜ばれる。今後も「このスタンスを生かしていきたい」。
2人ともダイハツ検定の上位資格を目指すなどスキルアップにも意欲的。5歳男児を持つ三上さんは「子どもが自慢できる整備士になりたい」と熱意を話す。