明るい笑顔と流ちょうな日本語で冗談を交えながら話し、周囲を自然と笑顔にする永生さん。中国の大学で会計学を学んだ後、日本に留学した。自動車整備士を目指して留学したわけではなかったが、「中国にいた時から車は好きだった」という。
就職はトヨタ東京カローラ(現トヨタモビリティ東京)へ。「家族向けイメージでとても良い印象だったから」とその理由を語る。やりがいを感じるのは重整備。入庫頻度は高くないものの、「経験したことのない整備ができるだけないようにしたい」と考えている。「インバーター修理など、挑戦したことのないものが入ってきたらやってみたい」と積極性も垣間見せる。
普段から心掛けているのは店舗スタッフとコミュニケーションを取ること。入社当時に先輩から教わったという「あいさつをする時は相手よりも先にすること」を今も徹底している。敬語の使い方やビジネスマナーも入社後に学んだ。周りの人の電話対応や接客応対などを見て、メモをして、覚えて、実際にやってみる。「変な日本語になってしまうこともあったが、そのたびに先輩が教えてくれた」と感謝を口にする。今は「日本語に不便はない」と言い切れるレベルに達している。
仕事面で重視しているのは「お客さまに合わせた提案をすること」。そのためにも、車の乗り方や入庫履歴を確認したうえで、どんな整備を求めているのかなどを理解できるように表情を見ながら話すようにしている。目標は「今のリーダー」と言い切る。トップクルーとして、店舗内で月に1回の故障診断の勉強会などを開催してくれるという。「自分自身で解決できることはもちろん、周りにも気を配り、優しく教えられるようなエンジニアになりたい」と考えている。