「フィットがなかったらこの業界にはいなかったかも」と話すのは、入社3年目を迎えた岡田拓海さん。幼いころから、車好きの両親と一緒に東京モーターショーやモータースポーツにも親しんだ。物心がついたころから、中学に入学するまで、自宅の車はフィット。「いろいろな所に連れて行ってもらった」と思い出は多い。さらに「販売店の営業の人が良い人で印象がとても良かった」という。そのため、「ホンダディーラーに入社したいと思っていた」。
現在メインで担当するのは車検や12カ月点検のほか、一般整備も行う。「できるだけお客さまに乗り心地が良いと思ってもらえる整備を心がける」。そのために重視するのが、接客時の会話。日頃の乗り方や癖、使い方などを会話の中から聞き取ることで整備にも生かしている。最近では「顔見知りのお客さまが増えてきたことも嬉しい」と感じているという。
今でこそ接客にも慣れ、「前向きに会話ができるようになった」というが「1年目はなかなか積極的になれなかった」と振り返る。ただ、作業スピードや内容に少しずつ自信が持てるようになったことと合わせて、「おすすめのサービス商材の提案もできるようになった」。いまは「いろいろな提案をして、結果的に喜んでいただけることが嬉しい」と感じている。また、「車を大切にしているお客さまがとても多く、小さなことでも気づいて反応を示してくれるとやりがいにつながる」と話す。
目指すメカニック像は「頼られる整備士」。「お客さまからの要望に応え、納得してもらえるようになりたい」という。そのためにもいまは「多くのことを吸収したい」と考えている。