レース好きの両親の影響で車に興味を持ったという遠藤さん。初めてのレース観戦はスーパーGTだった。レース車やドライバーはもちろんだが「ピットで、てきぱきと動くメカニックがかっこいいと思った」と振り返る。その後、スーパーGTのピット体験などが可能なトヨタ東京自動車大学校に入学。「やりたいことに最も近いことができると思った」ことが理由だった。
やりがいを感じるのは「できなかった作業ができるようになったり、分からないことが解決したとき」。解決に向けて自分で調べ、考えてできるようになると〝自分のもの〟として知識になることを実感できるという。入社4年目を迎え、最近は点検などのスピードも早くなってきた。「新しいことに挑戦することも増えて毎日が充実している」と笑顔で語る。
今年春には1~4年次のエンジニアが参加できる「テクニカルレコードチャレンジ」で優勝した。あらかじめ決められた点検作業を何分で終わらせることができるかを競う社内イベントだ。「まさか優勝できるとは思わなかった」と驚く。勝因の一つとしては、遠藤さんが日々心掛けている「時間内に正確に作業すること」「ミスをしないように何度も確認すること」が挙げられそうだ。
理想とするエンジニア像は「自分の先輩たち」と即答する。理由を問うと「作業内容の幅が広く、質問には分かりやすく答えてくれる。忙しい中でも優しく教えてくれる」からだという。直近の目標はトヨタ検定1級を取得すること。「新しいことに挑戦することには不安もあるが、周りに助けてもらえることが心強いから楽しみたい」と考えている。