スズキ自販湘南の顧客としてショールームを訪ねた際、サービススタッフの仕事ぶりに「腕のいい整備士はかっこいいな」という憧れを抱いたという上野裕輝さん。自身も整備士の道に進み、就職活動ではスズキ自販湘南一択だった。夢を叶えた今、「今度は自分が目指される整備士に」と、同社の看板を背負う若い力だ。
現在入社5年目となり、車検整備のほかミッションを降ろすなどの重整備も任されるようになった。慣れるまでは戸惑うこともあったが、場数を踏むことでコツを習得。「作業効率を高め所要時間を短縮した時は、自分の成長を実感できる」と胸を張る。
スキルアップに前向きな上野さんが、仕事に向かう際強く意識していることは、「週末など入庫台数の多い日でも、絶対に定時に終え残業はしない」ということ。「作業を時間内に終わらせるには、スキルと効率性が必要。キツイと感じても続けることで力がつく」とストイックだ。
しかし、入社1年目は、上司や先輩に叱られることも多かったと打ち明ける。落ち込むこともあったが、「仕事で見返してやる」という気概で腕を磨いた。今、その当時の上司や先輩に信頼されていることが「何より嬉しい」と笑顔を見せる。
「ゆくゆくは工場長を目指したい」と目標は決まっている。「自分を育ててくれた先輩方の良いところを全て吸収し、部下に対し気遣いができる人になれれば」と力を込める。腕のいい整備士であると同時に、人間力も磨き、ユーザーだけでなく仲間にも信頼されるエンジニアを目指す上野さんの挑戦は、まだまだ続く。