出身地の長野県でボルボ車の整備に携わり、キャリアアップを目指して東邦オートに入社した。これまでの経験が買われて今年1月にはチーフに昇進。「何ができるのかを模索中です」と話しながらも、果たすべき責任は十分理解している。
進路が漠然としていた高校時代、生活に欠かせない存在だった自動車に可能性を感じた。クルマが必需品の土地柄であれば自動車業界も選択肢だと考え、地元の専門学校に進学。そこで国家1級の資格を取得し、かねてから希望していた輸入車業界に就職した。
メカニックとしての年次が増すにつれ「地元を離れて大きな会社で経験を高めたい」と考えるようになった。いくつかの会社を調べるなかで、待遇や福利厚生、働きやすさに魅力を感じた東邦オートに転職を決めた。
同社に勤務して一番に感じたのは「お客さまの温かみ」だった。転職して初めて本格的な接客を経験した田中さんにとって、「東邦オートには温かみがあって優しいお客さまがたくさんいらっしゃる。私たちはこうしたお客さまに支えられているのだと教えられると同時に、責任の重さを感じました」と話す。
一緒に仕事をするメンバー同士の仲も良く、コミュニケーションは十分。チーフになってからは自分の仕事をこなしながら周囲にも気を配る立場になったが、「みんなが明るいので助かっています」と気負いはない。「もっと信頼される存在にならなければ」と話す表情に、自覚の高さが浮かんで見えた。