ホンダカーズ横浜の中でも入庫台数の多い港南店サービス工場を切り盛りするのは、町田広樹さん。ピットリーダーに抜擢され1年が経った。高効率な工程管理とエンジニアの育成を担う中、10月に開催されるホンダ四輪サービス技術コンクール全国大会への出場が決まっている。以前銅メダルに輝いた実績を持つ町田さんの再挑戦に、同社の注目が集まっている。
2017年開催の同大会で個人競技に出場し、銅メダルを獲得した。輝かしい実績だが、「もう一つ上の銀を狙えた」と悔しさが残っているという。今年の再挑戦では、町田さんと同様に全国3位の実力者、港南店の杉田孝一サービス主任とペアを組んだ。「今度こそ、優勝を目指して頑張りたい」と意気込む。
神奈川県内の自動車ディーラーで工場長まで勤め上げた父を持つ。就職活動では、待遇面に魅力を感じたホンダカーズ横浜を選んだ。専門学校で4年間基礎を固めて入社した町田さんは、同年齢のエンジニアと比べ現場経験が2年分足りないことに焦りを感じていたという。「わからないことは自分で調べたり先輩に聞いたり、2年間は必死でした」と笑うが、「周囲に追いつきたい」という強い思いと努力が、町田さんの成長を押し上げた。
現在の職務では、人材の育成も考慮し、各エンジニアのレベルに合った仕事を振り分ける必要がある。「規模の大きい店舗なので、入庫全数の内容を把握することに苦労している」と奮闘する毎日だ。整備作業の質や効率性を考慮し組み立てることは難しいが、その反面やりがいも感じるのだと力を込める。社内でも人望の厚い町田さん。仕事に向かう真摯な姿勢は、同社エンジニアの手本となっている。