2021年度、トヨタ自動車の技術制度で最高位となる「TOP CREW」に認定された。知識や技術のみならず、全てのエンジニアが模範とし憧れる存在として位置づけられている称号だ。入社当時からエンジニアリーダーへの昇格に向け、勉強し続けてきた。知識、技術、品格を兼ね備えたエンジニアとして認められた髙橋喜治さんは、自身の目標達成に王手をかけた。
もともとバイクが好きで進んだ道。横浜トヨペットに入社後は、キャリアアップを常に意識しトヨタサービス技術検定1級、自動車検査員、国家1級自動車整備士と、資格取得に積極的に取り組んだ。「社会人になってもこんなに勉強が必要とは思っていなかった」と笑うが〝やらされている〟勉強がいつの間にか〝学びたい〟に変わったことを自覚している。
これまで順調にキャリアアップを図っている髙橋さんも、入社当時は「毎日会社の夢を見た」と振り返る。そうしたプレッシャーから解放されるには、知識と技術力を身につければいいのだと、向上心に火が付いた。「勉強した内容は、現場で必ず役に立つ。自分の努力はお客さまのためになる」と力を込める。
髙橋さんがTOP CREWに合格した際、情報を得た同僚やこれまで同じ職場だった仲間たちから、祝福のメッセージが次々に寄せられたという。そこに、髙橋さんの人望の厚さが伺える。「自分で結果を知った時より実感が湧き、これまでで最も嬉しかった」と打ち明けた。
技術力の高さで定評の横浜トヨペットをはじめとするウエインズグループは、現在27人のTOP CREWを擁する。髙橋さんは同グループのサービス力をけん引する新しい力となった。