叔父が東京にいるほか、車やラジオなど日本製品は馴染みがあったことで日本に関心を持った。日本語学校で2年間日本語を学び、将来は何の仕事をしようかと迷った時に車やバイクが好きだったこともあり、自動車整備士を目指そうと思ったという。日本語学校を卒業後、整備専門学校に入学。最初の1か月は漢字に読み仮名がなくて本当に苦労したが、そこは持ち前の粘りで学習し、半年ほどで漢字はほとんど読めるようになったという努力家だ。
スズキ自販栃木に入社しようと思ったきっかけは、会社説明会などで「人間関係がとても良いと感じた」からだ。実際に配属された店舗では、分からないことがあれば何でもやさしく教えてくれるので仕事を覚えるのも早かった。「国家2級の整備士資格を持つのだから整備ができるのは当たり前であり、今後は接客もできるよう仕事をもっと覚えたい。職場の先輩のように何でもできるようになりたい」と意欲的だ。語学も仕事も「諦めずにやり続けること」が何よりも大事だと強調する。
入社半年で改めて実感するのは、「職場の人間関係がとても良いこと」と言い切る。入社当初は遠く離れた家族のことを思い寂しくなる時もあったが、ネパール人の同期に「悩みを打ち明けたり、相談できたりするので心強く、日々、前向きに仕事に臨める」と頼れる先輩や同僚が心の支えであり大きい存在だと言い切る。
これから就職をする後輩には、「まず自分が何をしたいかよくよく考えてほしい。情報を集め、しっかりと考えること。やると決めたら、あきらめないで頑張ることが大事ですね」とアドバイスを贈る。