気さくで話しやすい雰囲気が江波戸さんの持ち味。東邦オートでの勤務歴はまだ3年余りだが、港南台支店の主任として現場で仕事の割り振りをするコントロール役も務める。
子どものころからクルマ、飛行機、電車と動くものなら何でも好きだった。航空整備士になりたいと思ったこともあったが、父親が自動車整備士だったこともあり、最後は自動車の道を選んだ。
自動車大学校でカスタマイズ科に進み、東京オートサロンに出展する作品の製作に取り組んだ。卒業後は、国産車ディーラーを経てカスタムショップに勤務。結婚を機にメカニックへ復帰することを決め、知り合いから勧められた東邦オートへ入社した。
港南台支店の周辺には輸入車の競合店が集まっている。そうした激戦区にありながらも店の雰囲気は明るく穏やかだ。「上下関係や営業とサービスの隔たりがなく、横のつながりがいいです。コミュニケーションがとりやすい恵まれた職場だと思います」と話す。
日常の仕事は点検整備や故障修理がメインだが、最近はお客さまの受付から引き渡しまで行う機会が増えた。お客さまと接する上で「どのように話せばクルマの状態がわかりやすく伝わるか」を意識している。それと同時に「噛み砕きすぎて説明が曖昧にならないように」する配慮も忘れない。
自身のいまの状態を「まだ技術が追いついていない」と分析しつつも、「故障診断なら私に任せれば大丈夫といってもらえるような、頼られる存在になりたいと思っています」と目標は明確だ。