小林優さんは、入社3年目ながら高いプロ意識を持ち、仕事に情熱を傾けている若手エンジニアの一人だ。
専門学校では1級整備士コースで学びながら、ダブルスクールで経営やマネージメント論などを受講し、卒業時は専門士に加え「学士」も取得。整備士として技術を身に付けるのはもちろん、「いざ上に立った時のため、後輩の育成やマネージメントに必要な知識を学んでおきたかった」と将来を見据えて専攻した。
入社後配属となった足立竹の塚店はサービスが19人いる入庫台数の多い工場だが、その分、多くの経験を積んだ。1年目から車検・点検以外にも一般整備を教わりながらこなし、難易度の高い作業も意欲的に取り組んだ。また、店舗ではお客さまへの作業説明まで行っており、「経験を積むことで相手に応じた話し方ができるようになった」と振り返る。
「お客さまには正直に話し、納得のいく説明を行う」ことを信条に、信用が得られる応対に努めている。
仕事の魅力は「車両の電子化が進み、故障探求(高難度修理)では何がどうなって壊れたかを突き詰めないと直せない」と整備の高度化を指摘した上で、「それゆえに直せた時の喜びも大きく、当店に任せれば安心だと思われるようにしたい」と話す。
昨年開催された社内技術コンクールに出場した。結果は入賞に届かず、目標に掲げていた全国大会出場は次年度以降へ持ち越しとなった。ところが運よく、全国大会での新人エキシビション競技への出場権を抽選で獲得。同競技に順位付けはないものの、「東京代表として参加する以上、完璧にこなせるようにしたい」と意気込み、目下練習に励んでいる。