埼玉トヨペット(平沼一幸会長兼社長)のモータースポーツ(MS)チーム「埼玉グリーンブレイブ(GB)」は、2024年シーズンで国内最高峰の「スーパーGT」(GT300クラス)と「スーパー耐久」(ST―Zクラス)の連覇を目指す。GBでは多くの店舗メカニックがエンジニアとして活躍しているが、伊奈支店の田中智久さんはスーパーGTの年間固定メカニック、大宮支店の長谷川寛人さんはスーパー耐久の年間固定メカニックとして、会社からの期待は大きい。
田中さんは現場とフロントの経験が豊富で、現在はエンジニアのリーダーとして検査員も兼務する。「誰かが困っていれば手伝う」の言葉が示す通り男気があふれている。GBの固定メカニックは20年からスーパー耐久で2シーズン活躍し、スーパーGTは2年目だ。GBの参加で「あらゆることを想定しながら事前準備することの大切さ」を再認識し、準備一つひとつをシビアに考えるのが当たり前になった。
長谷川さんは現場一筋で、フロントの経験も豊富だ。今は検査員として活躍し、後進の指導にも注力する。一方、MSはGBに加わるまで無縁だった。GBでは固定メカニックとして3年目、スポット参加を加えると4年目を迎えた。レースでは「精細かつ正確なデータの収集が必須で、路面温度や気温でタイヤの空気圧を変えるシビアな世界」を知った。「顧客一人ひとりに合わせた予防整備を提案」に全幅の信頼を寄せたい。
レースドライバーたちは「レースで培った経験が顧客への安心・安全の提供レベルを上げた」と口をそろえる。