岩手トヨタ(小林義弘社長)の菊池貴重さんは、社内のサービス技術コンクールで過去2回優勝。またトヨタの東北地区大会では3位入賞を果たすなど、常にトップエンジニアとして輝かしい実績を残してきた。そして県内に5名しかいないトヨタエンジニア資格の最高峰「トップクルー」も取得し、現在はサービス部の技術トレーナーとして活躍している。業務内容はサービス全般における解決困難な不具合対応や技術的なアドバイス、エンジニアの資格検定取得に向けた教育・指導などを担当し、全社のサービス技術レベル向上に力を注いでいる。
今年は21人のエンジニアがトヨタ検定一級取得に挑戦する予定だが、新型コロナウイルスの影響から、Web教材によるeラーニングやリモートでの通信教育が中心となる。
一方で通信教育のメリットである「誰がどの分野で強い、弱いが分析でき、相互理解できる」を生かしながら「全員に一級を取得させることが目標。その達成のために良い環境を整備していくのが私の責任。しっかりと最善の準備を尽くしていきたい」と従来のOJTに加え新たな教育手段を用いても成果が挙がるよう知恵を絞っている。
上位の資格取得を目指すエンジニアは、各店舗の要として日常業務をこなしている中堅社員が多い。日々電話などで接する機会も多いが「現場の人達の方がリアルでタイムリーな情報を持っており、その話を聞けることはありがたい」と強調、自らも現場からの学びを教材として、「サービス技術の底上げ」に努めている。