昨年11月に無観客で開催された社内の技術コンクールで優勝した。緊張しやすい性格だそうだが無観客だったことも奏功し、無事に課題をクリアできたと笑顔で振り返る。出場後は仕事への向き合い方も少し変化した。より細部までチェックするようになり、安全かどうかさらに気を配るようになった。目の前の大きな課題をクリアしたことで、少しレベルアップできたかなと喜ぶ一方で、今では小さなミスもできないとプレッシャーを感じているそうだ。
年配や女性客も多い宇都宮細谷店。長谷川さんは普段から、点検や車検時に整備内容を説明する時は専門用語を使わずに分かりやすく伝えるよう意識している。例えば、バッテリーやタイヤなどの消耗部品が今は大丈夫だが使い続けるとどうなるかなど丁寧な説明が不可欠だという。以前にも増してエンジニアに求められる役割が広がっており、様々な機会を通じてユーザーにメンテナンスの重要性を伝えている。
技術コンクールで優勝し、成長を実感できた長谷川さん。『ワイルド・スピード』シリーズが流行っていたことも影響し、車に興味を持ったという。作新学院高校では選択科目で2年間、自動車整備を学んだが、次第に国家資格を取得したいと思い、卒業後は専門の学校でさらに学ぶことを選択したそうだ。「優勝したことで周囲の見る目やハードルが上がった。まだまだ勉強しなくてはダメだ」と言い切る。今よりもさらなる高みを目指して技術力を向上させていく。充実した研修体制が整っているので、しっかりとスキルアップが図れると笑顔で話した。