竹形玲音さんは、体を動かす仕事がしたかったことや自動車業界に将来性を感じたことから自動車整備士の道へ進んだ。入社から6年が経ち、技術面と心の成長を実感している。「入社当初は何がどれだけ重要な仕事なのかわからなかった。今は責任や重みを感じるようになった」と話す。当時は与えられた仕事をこなすことで精一杯だったが、今では北海道・東北ブロックのダイハツ販社の代表者が接客応対を競うロールプレーイング大会に社内代表として出場する実力の持ち主だ。
入社すぐに佐沼店に配属となり、約2年前に古川バイパス店へ異動してきた。佐沼店では最年少だったこともあり「いつも先輩たちにお世話になってばかり。何があっても助けてもらえる環境」だったが、現在は後輩ができて指導することも増えた。
経験を重ねるうち、事務処理やサービスの売り上げアップなど作業以外の業務にも気を配ることができるようになった。他社から故障修理を引き受けることもあり、「しっかりやらなければ」と気を引き締める場面も多い。
以前から自動車検査員の資格取得を目指してきた竹形さん。自動車検査員に合格することは「自動車整備士の役割としての一つの区切り」と考えている。2月に試験を受け、今は結果を待つばかり。「自動車検査員になると国から委託されたみなし公務員として、ますます責任が大きくなる。合格したらより一層頑張っていきたい」と決意を新たにする。