入社5年目、ホンダの資格取得に意欲的で「電子制御」「センサ」「アクチュエータ」「顧客対応力」など、さまざまな分野の知識と技術の習得に余念がない。会社からは「仕事に向き合う姿勢が常に前向きで、向上心が高い。何事も自分の考えや意見を明確に言える。これからの成長が楽しみだ」と評価は高い。店舗の上司や先輩の目からも頼もしく映っているに違いない。
ホンダテクニカルカレッジ関東に在学中、県内に数あるホンダ系販売会社の中でホンダカーズ埼玉南を選んだのは「地元の企業であり両親が既納客だった。何よりも会社説明会で一番印象が良かった」と当時を振り返る。社員旅行や部活など、社内イベントの多さから「他拠点との交流が盛んで風通しの良さ」を感じ、ダイワグループ内にBMWの販社があるのも魅力的に映った。
昨年4月までは車検や納車前整備がメインだったが、その後、重整備へと対応できる範囲を広げている。「トランスミッションの交換を経験しました。エンジンのバルブやタイミングベルトの交換など、経験をもっと積みたい。そのためには知識が必要」と目を輝かせる。先進安全技術への対応が重要になる中、故障診断も卒なくこなす。新たな発見から整備という仕事の奥の深さに驚き、やりがいを見出した。中古車を購入した顧客からの相談で、ウインカーを点滅させるとポジションランプが点灯する不具合では、原因としてアース不良を見極めた。「配線図を見て分かったのですが、前のユーザーがヒューズボックスをいじっていた形跡がありました」と語り、不具合が解決した時に達成感を感じたという。
「フロントを経験して工場長を目指したい。ホンダ四輪サービス技能修得制度の最上位資格『Hondaマスターオブサービスジェネラリスト(HMSG)』は、チャンスがあれば取得したい」と志は高い。