ホンダ東京西(ホンダカーズ東京西)の平林純弥さんは高校生の時、「手に職を付け、資格が必要な仕事に就きたい」と考えていた。そこで、特に車が好きというわけではなかったが、幼馴染の先輩が学んでいた多摩職業能力開発センター八王子校自動車整備工学科に入り、自動車整備士となることを目指した。「仕事は乗用車の整備に携わっていきたい。また、自分が住んでいる地域に根差した会社に勤めたい」という思いがあり、就職先には同社を選んだ。
入社して最初は昭島店に配属された。整備のことはわかっても車の知識はそれほど無かったので、仕事に不安があったという。しかし、職場は「面倒見が良く頼りになる先輩ばかり。困ったときに相談しやすい相手が多くいて、その上、新入社員にも気さくに声を掛けていただけた」と、人間関係の良い職場と感じて仕事を続けることができた。
仕事には接客もあり、ユーザーからお勧めのタイヤや用品のことなどを聞かれることがある。「その都度勉強させていただいていますが、お客様の話をよく聞いて、ご要望にお応えする」ことに努めて対応している。
日々の仕事では「心掛けているのは、車をお預かりした時よりも奇麗にしてお返しすること」だという。整備の仕事はユーザーの車を預かって点検・整備などを行い、料金を支払ってもらう。「作業は説明していますが、目に見えなければ、何に対してお金を支払うのか疑問を持たれることがあるかもしれません」と考え、車を奇麗にすることで、ユーザーに少しでも依頼してよかったと思ってもらえるように取り組んでいる。
間もなく入社してから7年目に入る。今後の目標は「常にお客様の立場に立って考え、様々な考えを社内に発信できるような整備士になりたい」とした。