NTPトヨタ信州(西田善之助社長)は、会社見学のとき明るい雰囲気を感じて就職した。もの作りが好きで、自動車の整備をしていた父にあこがれ整備士を志した。入社して4年目、現在は整備士のほかに2020年1月に自動車検査員資格を取得、検査班の班長として活躍する毎日だ。
飯田店のサービス課は9人体制。整備班と検査班からなり、20年9月に検査班の班長に指名された。「自動車検査員を取得した時点で国の検査を代行する立場になる。責任は重いと感じていたが、班長を任され、信頼されて任された、頼りにされていると感じてうれしかった」と語る。
これまで細かい失敗もあれば大きな失敗もあった。「ねじの締め付けトルクを調べたり、部品の整合性を確認してから作業に移るようにしている」とし、日々の業務で車検の判断を迷う場面もある。他の検査員や上長と相談し、班長として「間違いない作業、正確な作業を心がけている」。
トヨタ名古屋自動車大学校の高度自動車科で学び、志望した職業に就いたことで「肉体労働なので大変な部分はあるものの、自分で作業時間や手順を考え組み立てて、思い描いた通りに作業が進んだときや、お客さまに満足して笑顔で帰ってもらったとき」に仕事のやりがいを感じている。
将来はトヨタエンジニア最高峰の資格トップクルーを取得したいとし、資格取得可能な条件に向けて会社と相談しながら取り組んでいる。「飯田店にもトップクルーが2人いる。素早く正確に作業をする姿を目の当たりにしているので、自分も先輩のようになれたらいい」と目標を定める。