父親の車好きと兄のバイク好きに影響を受け、高校時代はバイクにのめり込んだ。高校では周囲に乗り物好きが多く、次第に触発されて車にも興味を持つようになった。元々、機械を分解することが好きだったため、専門学校に進学して車について一から学んだ。学校ではマニアックな先生も多く、授業はとにかく楽しかったという。
ただ、学校で学んだことと社会に出て実践するということは少し違うと感じている。学校では基礎を学び、社会で応用していく力を身に付けていくことが大事だと実感している。また、誰でも何らかのミスをすることはあるが、二度と繰り返さないという強い気持ちで仕事をすることが不可欠だと強調する。
トヨタ車は耐久性が高くて壊れないが、壊れた場合でも修理がしやすく、系列外のトヨタ車が入庫してきても作業していて違和感がないぐらい修理しやすいそうだ。
今後の目標は、トヨタ技術検定の「トップクルー」に挑戦すること。まずは社内選抜を突破しなくてはならないが、日ごろの業務で実績を積むことに力を注ぐ。例えば、後輩の指導もその一つ。学校で学んだことや経験も違うため、一人ひとりに合わせた指導を心がける。言葉の意味や使い方も年代で違う場合があり、伝え方も工夫することが大事だと強調する。自分がミスした点は他のスタッフもミスしている可能性があるとして、横展開を図っているという。
今後は先進安全技術がいっそう進化し、整備をすることがさらに難しくなっていく。勘ではなくデータをしっかりと見て修理できるようもっと勉強していきたいと意欲的だ。