実習生にチームとして協力しながら指導
【S&D多摩ホールディングス】トヨタ西東京カローラ 豊田店 エンジニアリーダー 副課長 種山 修さん
トヨタ西東京カローラ豊田店の種山修さんは、物心がついたころからクルマが好きだったという。高校時代は、リトラクタブルヘッドライトのスポーツカーに強くあこがれ整備士を目指した。特に「スープラ」が好きで、就職先を決める際は、当時スープラを取り扱っていて、地元に根差した企業の同社に入社した。
種山さんは、現在豊田店のエンジニアリーダーとして、後進の指導を中心に日々の業務を行う。特に、同社で受け入れている外国人技能実習生を担当し、日本語が通じにくい面のある彼らの中で、言葉以外の面でも工夫しながらコミュニケーションを取り、相手に寄り添いながらそれぞれの立場や性格などを踏まえ、職場になじめるように気を配りながら研修を進めている。ひと通り研修を終えた実習生らは、それぞれが店舗に配属され本格的な実習をスタートしている。
種山さんは、これまで言葉の通じにくい技能実習生への指導経験を重ねたことで、「何がわからないのかというところから、寄り添いながらわかりやすい表現で教えていく姿勢」や「かみ砕いて教えること」など、言葉を選びながらコミュニケーション方法や指導方法にも工夫を重ねてきた。また、日本語を理解できる実習生から、横展開で日本語があまりわからない実習生に伝えてもらうなど、店舗全員を巻き込み、「チームとして」みんなで協力しながら教えていくという取り組みを行った。
種山さんは、そんな経験から「後輩に押し付けるのではなく、それぞれに歩み寄って教えていくことが、今の若いスタッフの教育には必要だと感じています」と話す。
また、今後もより多くのスタッフ教育に携わりながら、機会があれば板金見積もりのメーカー資格「エスティメーション検定」の取得にもチャレンジし、サービス副店長を目指していきたいと語る。
ワンチームで対応できる店舗環境を
【S&D多摩ホールディングス】ネッツトヨタ多摩 藤橋店 サービスマネージャー 片柳 克國さん
ネッツトヨタ多摩(田村勝彦社長)藤橋店は、昨年顧客からの評価が最も影響する「新車販売実績」や「車検防衛率」などで安定的に好成績をおさめ、同社の優秀店舗に輝いた。これは片柳さんをはじめ、サービスエンジニアやトータルカーライフアテンダント、プランナーら店舗スタッフ全員が連携し「ワンチーム」として総合力で成し遂げることができた功績だ。
片柳さんは、昨年1月に店舗とお客さまを繋ぐ「サービスマネージャー」として新たなスタートを切った。それまでサービスエンジニアとしてチームの一員だったが、「お客様に快適に過ごしていただくことを当たり前」とし、店舗スタッフ全員が共通認識を持って同じ方向を目指す1つのチームをまとめる立場になった。サービス業務をはじめ、高いレベルで店舗運営が円滑に進むよう、積極的なコミュニケーションを取りながら日々尽力している。
片柳さんは、トヨタ自動車大学校を経て同社にサービスエンジニアとして入社した。現在は、サービスマネージャーとして「積極的に店舗内でコミュニケーションを取り、スタッフ同士が働きやすく、助け合いながらワンチームで対応できる店舗環境をつくっていきたい」と意気込みを語った。
昨年は、新型コロナ禍となり業界全体が厳しい状況となったが、同社は感染防止に最大限に配慮し、席数の縮小や除菌、マスク着用の呼びかけなど政府の動きと連動しながら粛々と取り組みを進め、店舗でもチームとして努力してきたことが功を奏し、マイナス影響を最小限に抑えることができた。藤橋店チームのスタッフそれぞれの努力で顧客の信頼を獲得した結果だ。
片柳さんは「信頼してご来店いただき、大切なおクルマをお預かりしていますので、チームとして最大限お客さまのご要望に寄り添いながら、その期待に応えられる最適な提案を心がけ、チーム全員で助け合いながら成し遂げていきたい」と話す。