赤津さんが入社したのは今から27年前。グループ会社であるセキショウカーライフに入社し、ガソリンスタンドのスタッフとしてタイヤやオイル交換などの軽整備作業に従事していた。もともと整備には興味はなかったものの、会社が認証工場取得を目指す流れで、整備士資格取得に挑戦して取得した。地元で働き続けたいという希望を叶えるために、5年後にセキショウホンダに異動した。異動後、新人として洗車・点検整備などの作業に従事した。赤津さんは「当時は自分で勉強して覚えていった」と当時を振り返る。「聞いたことはなかなか身に付かない。自分で調べて勉強して覚えたことは忘れない。その苦労があったから整備士として今でも仕事ができている」とも。
ただ、自動車は急速に進化している。こうした新しい技術に対応するのは若い世代の方が馴染むことから「今後はベテランと若手が補完し合う時代になる」とし「お互いがともに一丸となって仕事ができる風通しの良い職場にしていきたい」と述べた。
自動車整備士は、車を見て直すのは当然のことで「新車購入時から代替えまで、お客さまが安心して乗り続けられるようにお手入れするのが整備士の仕事」だと赤津さんは熱を込める。赤津さんは、経年劣化では生じない不具合カ所のレポートをメーカーに提出して調査の依頼を長年し続けて「優秀フィールドレポート賞」を受賞しているほか、ホンダサービス技能コンクール全国大会出場経験も持つ。「若手の整備士にも技術・知識をつけるために技能コンクールや賞の獲得を目指してほしい」と語った。